Mã Nhúng Chia Sẻ
月の畦道を走りぬけて もいちど河原をめざす 虫かごの中 ホタルたちを しばらくひとり見ていた 会いたいよと鳴くその代わり 儚いけれど光るもの *1 開け放つ扉から いくつも 群青の空に舞う 蛍草照らして あなたの不在に慣れてゆくよ それでも夏は在るよ あの涙が今のわたし この場所まで連れてきた *2 悲しみを少しずつ ほどいて 遠くまで飛んでゆけ 蛍草の夜に