それは夢のようにまるで嘘のように
残酷な朝はすべてを奪い去った
やがて空の底につめたく沈むように
息絶えた月は静かに消えていった
一滴のメロディーをオルゴールは繰り返す
掌に零れゆく調べ
暖めてほしいと誰に言えばいい?
凍えた体を抱きしめてほしいと
どんなに願っても祈っても叶わない
この愛はもう
一片の優しさを
砂時計は落としてゆく
涙さえ凍りつく場所へ
行かないでほしいと素直に言えたら
溢れる想いをただそばにいたいと
心が叫んでも嘆いても届かない
この声はもう
還らないこの愛はもう…