悲しいくらい晴れ渡る空へ 少女は
赤のカイトを揚げる 風が頬をなでた
移り行く時を 留める事など出来ない
もう子供じゃない 生まれたままの白じゃない
石畳の階段にたたずみ 君を思い出す
遠くから聴こえてくる 祈りの音色が
幾千の時を超え たどり着いたこの景色を
僕は憶えている ずっと探していたんだ
何ひとつ持たずに僕らは生まれてきた
失うものなどないさ
苦しみも孤独も受け入れられたら
ひとつの愛が始まる
移り行く心 留める事など出来ない
何度でも新しい色へ生まれ変わる
幾千の時を超え たどり着いたこの場所を
僕は憶えている 手にした花の匂いも