華奢な拳で
嬲りいたぶり
柔な付け根は
至れり尽せり
牙を剥いたら
カラカラでも速攻
馬鹿な魚は
糸に釣られて
*1 巡り廻り転がり行く
どうせくり返していく
巡り廻り転がり行く
どうせくり返して
*2 己を断つことも
できないんだから
勃たせることも
できないまま
断つこともできないんだから
勃たせるなんて至難の技
荒野に放つ
血煙りブルーバード
待ちきれない
なま木が燻る
小指で疼く
赤い悪い糸
馬鹿な私は
それに因んで
委ね悶え突かれて飛ぶ
見惚れている間に
委ね悶え突かれて飛ぶ
見惚れている愛だ
誓いは破るために
在るとして
立てることも
できないまま
破るためにあるとして
立てることも叶わぬ空