忘れたい過去を カバンに詰め込んで
両手でぎゅっと隠すように 僕は歩いていた
「何それ?」って君が 無邪気な笑顔で
半ば無理やり 奪い取りカバンをこじ開けた
僕は思わず目を逸らして
傷つく勇気を探し始めた
ジッパーの隙間からひとつ
またひとつと溢れたのは
悲しい記憶でも 涙でもなくて
無数の虹色蝶々が
僕らの空を埋めてゆく
思わず手を伸ばして今 過去に触れたんだ
変わったのはきっと 僕自身なんだ
カバンの中は最初から 思い出の塊
「あなたにもちゃんと綺麗に見えるの?」
心配そうな君の目の 優しさに気付いた
僕は今まで自分の傷で
大事な君をも傷つけてたね
空っぽになったカバンには
愛しい思い出を詰めよう
例えば今日の事 2人の夢とか
無数の虹色蝶々が
僕らの空を埋めてゆく
ゆっくり手を伸ばして今 過去を見送った
ジッパーの隙間からひとつ
またひとつと溢れたのは
悲しい記憶でも 涙でもなくて
無数の虹色蝶々が
僕らの空を埋めてゆく
思わず手を伸ばして今 過去に触れたんだ
自由な掌(てのひら)で