どんなに鋭く尖ったものが
彼女を深く突き刺そうとも
祈りを込めた花さえ
散り ぬくもりは
なおも彼女を置き去りにしてく
保障された愛なんて
ありはしないはずと
解っていながら
なぜこんな日が来るのを
止めることができなかったのか
なんて矛盾に
彼女は心を責めつづけては
悲しみを叫ぶ
どうして気持ちはそう簡単に
強いものに魅かれ
なぜ遠くのものへ
流れていってしまうものなの?
彼女を置き去りにしないでいて
彼女に見つめ返されるたびに
彼女の鼓動ひとつひとつとともに
私の胸は何千回ときりもなく
痛みつづけてくから
私が彼女へとたったひとつ
告げられることは
いつしか苦しみを時間が
癒してくれるということ
時間は彼女を置き去りにはしない
もうすぐ時間が
この深く負った傷を想い出として
優しくあなたを
包み込んでくれるはずだから
時間はあなたを置き去りにはしない