どこまで行こう この舟で
あなたに会える 港まで
ここらで少し 雨宿り
生まれ萌ゆるは 花うさぎ
手をつないで 歩きましょう
春に咲くガーデン
さよならの前に ひとつ
どうか叶えて
きっと あの空の向こうで
鳥は 虹を見るだろう
ひどく 甘い想い出に
潮風が ひゅるり
浸みて 錆びゆく
* 靴の紐 結んで
行けるところまで 行こうと
それでもやっぱり
気が付けば もう裸足で
ぶ厚くなっちゃった
足の裏にも
まだ痛いものは
そこら中 散らばって
この胸 刺すけれど
行かなくちゃ
“死んでやろうか 一緒に”
夢であなたは そう言った
夜に甘えて 頷いた
朝に目覚めて 泣いてみた
忘れないで 果て無き道
笑うようなクローバー
どさくさに紛れ 塗れ
キスを送ろう
きっと あの空の向こうで
鳥は 虹を見るだろう
今は ぬるい面影に
潮風が ひゅるり
浸みて 錆びゆく