部屋でひとり目覚めた
週末はかなしくて
白んでゆくカーテンの色
見つめてる
恋が終わることなんて
めずらしくもないけど
ふとした時 髪を撫でてく
あの夏の日
波のように
深く染みこむあなたの笑顔を
写真もプレゼントも捨てたのに
いまも覚えてるの
涙はもう流せないよ
さよならを口にしたから
誰と どこで 何をしてるの?
聞きたくても 二度と 訊けない
冬の空が高過ぎて
街路樹がつぶやいて
足りないものが
そこにあること 気づかせてる
右側にいつもあなたが居たの
風のように
不思議ね 怒った顔はどれひとつ
思い出さないから
涙はもう流せないよ
あんなに困らせた夜と
朝の光に照らされながら
ドアを開けたあなたを見たから
あの時くれたハンカチを
手放す日が来たとしたら
誰もいない部屋で小さく
"ありがとう”っていつか
言わせて