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生ある故に欲りし異客よ
ならば我らがしるし 篤と見よ
麝香 在りし日の篝火
一夜限りの契り 燃え盛れ
哀れを交わす二つの影は望めども成されぬまま
人の定める世とはかりそめ 悠久の時にあらず 死してなお
幾度月が巡り民も巡れど 交わることのない太陽
微睡みといえども 永久までは遠き砂路(いさごじ)
この地が目覚めるまで妨げることなかれ
人は神にあらず 神は人にあらず
始まりの種が撒かれずにして如何にして成されようか
空に咲(え)む花 水に棲む茎 地に深く宿りし根は睡蓮(世)を繋ぐ
幾度月が巡り民も巡れど 交わることのない太陽
幾千の時を越えて甦る夢 裂かれるはこの身か?我らか?
微睡みといえども 永久までは遠き砂路(いさごじ)
この地が目覚めるまで妨げることなかれ
現に見た夢よ 消えぬ姿は語り部
離れずにそのまま 抱き合う二人は笑むように
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神は人にあらず 人は神にあらず