さよなら 二人 演じた場面を
想い出す もう一度 もう一度
ハンバーガー・スタンドで俺達 待ち合わせて
君の親父の車 夜更けに盗み出し
遠くへ 街の灯り背にして
遠くへ 誰もいない海まで
君の肩を抱いて 飛ばしたね 真夜中
浜辺に車止めて 毛布にくるまって
互いの胸の鼓動 感じたね夜明けまで
あの頃 カーラジオから 俺の
あの頃 お気に入りの“Like A Rolling Stone"
星は君のもので 月は俺のものだった
さよなら 想い出の中の二人
まるで スクリーンのヒーローだった
さよなら セピア色のフィルムに
苛立ちと優しさと怒りを
焼き付けた二人
シートに身を沈めて ぽつんと呟いた
゛あなたの夢の中で 生きてゆけるかしら゛
きっと 別々の車線を
きっと 走り始めていたんだね
二人違う景色の中を ひとりぼっちで