電照菊の光よ
夜の帳を照らしてくれないか
大切な人がいつか
夜道に迷うことなく
帰りつけるように
何もない田舎町で芽生えた
アナタと僕の恋は
悲しいほど迷いがなく
痛いほど無垢だった
忍び寄る別れの時
気付かないふりで
やり過ごした
アナタのその小さな手を
強く強く握った
蛍の光を集めて
夜道を歩くような
頼りない夢を握り締めて
アナタは遠い街へと向かう
電照菊の光よ まばゆいほどに
照らしてくれないか
ただひたすら好きだった
あなたの涙を
決してみたくはないから
「愛すること」「信じること」
2人をつなぐ最後の糸が
あまりにも頼りなくて
心は揺れ続けた
冬を越えて 春が過ぎて
長い長い夏が終わる頃
アナタは少しかすれた声で
恋の終わりを告げた
アナタが飛び立った夜を
今でも覚えてます
アナタもきっとこの光を
夜空の上から
見ていたのでしょうか
電照菊の光が
届かない街の夜はアナタを
どんな気持ちにしますか?
今ひどくアナタの声を聴きたいよ
電照菊の光よ この暗闇を
照らしてくれないか
大切な人がいつか
夜道に迷うことなく
帰りつけるように