雨音はピアニッシモ ひとつ覚えのように
銀色の坂道の 足跡さえ洗ってゆく
めかくしをしたままで 100まで数えてるわ
お願いそのあいだに 幻でも見ていたよに 消えて欲しい
最後のやさしさの 傘を抱きしめ
火照った頬伝たう 涙の味をかみしめてる
あなたの言うこと なんでもきいてた
私なりのカタストロフィ……わかって……
雨音はフォルティシモ ふりむいたそのときに
あなたがいたらなんて 悲しいほど望んでいた
濡れているマロニエが 鮮やかにうつすのは
知らない女物の 傘をまわししずくはじく 私だけね
二度とは返せない 愛をたたんで
あびつづける雨に 記憶のすべて流したいの
あなたのためなら 嘘さえつけるわ
私なりのカタストロフィ……わかって……