髪を梳かす やさしい風が
ネオンの丘に 消えたら
暗い闇を 泳ぎ続ける
地下鉄に乗る
かなしみ乗せ
流れる夜を 響かせ
また 今日が終わる
解けないクイズの答えは
まだ泡のなか
やさしい顔 難しい顔
扉にもたれ 見つめる
読みかけの愛の詩 は
ただ 眩むほど美しくて
ああ
空かない席(イス)に苛立つ
小さな魂
解けないクイズの答えに
溺れて 泡になる
ああ
ひしめき合う静けさに
呟く 密かな願いは
クイズの答えを嘲笑って
騒がしい
矛盾の海 泳ぐ
「この手でいま
きみを抱きしめたい」