此処は東京の番外地
遥か最果ての土地
あなたを想う甲斐さえない
死の誘惑のブルースが響く
青白くビルを照らした
音のない雷雲のうえ
寂しい欲情かかえ
鬼が踊るよ
誰ひとり住んでないのに
誰かの笑い声の木霊
自分自身のゴーストに
行き合う場所さ
此処は東京の番外地
遥か最果ての土地
あなたを想う甲斐さえない
死の誘惑のブルースが響く
住所のないアパートの部屋で
蓮の花に寝そぺる孔雀の
華奢な羽を抱いている
幻を見る
でたらめな宛先をつけ
何処にも届かぬメールをする
神様のいない夜の
祈りは純粋
白昼は町の中心地へ突っ込み
白夜に潜伏するオフェンダー
孤独を豪華にして
自由と引きかえに
無くしたぬくもりとか
与える愛のことだとか
考えられなくなって
真空の闇の中で
叫ぴを押し殺して
批処は東京の番外地
死の誘惑のプルースが響く